こんなとき口腔外科ではどうするのでしょうか?
口腔外科では、主に親知らずの抜歯や舌・頬粘膜の病気等を診察します。また、口腔外科専門医療機関の診察が必要な場合は、最寄りの専門医療機関をご紹介します。
ここでは質問に答える形で口腔外科での診察内容を解説させていただきます。
きちんと生えていて上下で噛み合っている親知らず、また完全に骨の中に埋まっている親知らずは抜く必要はありません。
ただ多くの親知らずは萌出するスペースが足りない為、真横、あるいは斜めに生えてきて、歯ぐきから少ししか出ていないというものがほとんどです。このような中途半端に生えているものは歯ブラシもしづらく歯肉の腫れの原因となります。このような親知らずは早めに抜くことをお勧めします。
患者様によって個人差はありますが、大変です。特に下あごに関しては、(1)で述べたように半分歯ぐきに埋まっているようなものがほとんどです。このような歯に関しては歯ぐきを切ったり、歯や骨を削ったりという作業が必要となります。このように書くと親知らずを抜くのを恐ろしくなってしまいそうですが…
われわれの病院では月に一回、大学で病院口腔外科を専攻した親知らずの専門医が診療を行っていて、必要最低限の侵襲で抜くことを心がけています。
※リンク先は出血を伴う画像です。閲覧にはご注意ください。
皆様も顎関節症という言葉を一度は聞いたことがあると思います。以前顎関節症の原因は噛み合わせだと言われていましたが、現在では噛み合わせはもちろん、くいしばりや歯ぎしりなどの習癖、姿勢、ストレス、心的な要因など様々な原因が複合した生活習慣病のニュアンスが強くなっています。それをふまえてわれわれは以前から行われている、マウスピース(スプリント)を用いた治療のほかに、開口(筋伸展)訓練、生活習慣の是正などを治療に組み込み、症状に対応しています。
ほとんどの人は口内炎を経験したことがあると思います。大抵はほうっておけば治ってしまいますが、中にはウイルスが関与しているもの、自己免疫疾患、最近テレビで話題になりましたベーチェット病など全身疾患の一症状として現れるものなどがあります。一般の方が見た目で判断するのは難しく、専門家でなくては診断はできません。
口内炎がたくさんできる、治りにくいなどありましたら御相談ください。
特に高齢者の方に多いのですが、傷などはないのに舌がピリピリと痛いという症状が出る場合があります。舌痛症と呼んでいますが、その原因は習癖、ストレス、健康・栄養状態など様々です。最近の論文、学会ではカンジタ菌の関与もよく言われています。
お口の中には写真に示したように、良いもの、悪いものを含め様々なものができます。その中にはほうっておいてよいものもありますが、大がかりな治療が必要なものもあります。最近ちょっと気になるのだけど、いきなり大学病院に行くのは…という患者様。口腔外科医が御相談に乗ります。